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新電力に切り替えるデメリット7選!メリットと後悔しないための注意点

電気料金の削減を目指して新電力への切り替えを検討している方も多いのではないでしょうか。2016年の電力自由化以降、私たちは自由に電力会社を選べるようになりましたが、切り替えには思わぬ落とし穴も存在します。この記事では、新電力への切り替えで後悔しないために知っておくべきデメリット7選と、賢い選び方のポイントを詳しく解説します。実際に切り替えを検討している方はもちろん、「本当にお得になるのか不安」という方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。


新電力とは?電気料金自由化で生まれた新しい選択肢

新電力について正しく理解するために、まずはその背景と仕組みを見ていきましょう。新電力とは、2016年4月の電力小売全面自由化以降に参入した、従来の大手電力会社(東京電力や関西電力など)以外の電力小売事業者のことを指します。

電力自由化が実施される前は、各地域で決められた大手電力会社からしか電気を購入できませんでした。たとえば、東京に住んでいれば東京電力、大阪に住んでいれば関西電力といった具合です。しかし、電力市場に競争原理を導入することで料金の低減やサービスの向上を図る目的で、政府は電力小売の全面自由化を実施しました。これにより、一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになったのです。

新電力会社は、既存の送配電網を利用して電気を届けるため、電気の品質や安定性は従来と変わりません。つまり、新電力に切り替えても、電気そのものの質が下がることはないのです。送配電インフラの保守管理は引き続き地域の大手電力会社が担当するため、停電のリスクが増えるということもありません。

新電力会社の数は年々増加しており、2025年10月時点で約780社以上が登録されています。これらの事業者は、通信会社、ガス会社、石油会社、再生可能エネルギー事業者など、さまざまな業種から参入しており、それぞれ独自の料金プランやサービスを提供しています。たとえば、携帯電話とのセット割引、ガスとのセット割引、ポイント還元、再生可能エネルギー100%プランなど、消費者のライフスタイルに合わせた多様な選択肢が生まれました。

新電力への切り替えは、基本的にインターネットや電話で簡単に手続きができます。現在の電力会社への解約手続きも、新しい電力会社が代行してくれるケースがほとんどです。工事も原則不要で、スマートメーターが設置されていない場合は無料で設置されます。このように、切り替えのハードルは非常に低く設定されていることも新電力の特徴と言えるでしょう。


新電力に切り替えるメリット

新電力への切り替えを検討する前に、まずはどのようなメリットがあるのかを理解しておきましょう。ここでは、新電力の主な利点について詳しく解説します。

最も大きなメリットは、電気料金を削減できる可能性があることです。新電力会社は、従来の大手電力会社と比較して、基本料金や従量料金を安く設定しているケースが多くあります。たとえば、4人家族で月間400kWhを使用する家庭の場合、年間で5,000円から15,000円程度の節約につながることも珍しくありません。特に電気使用量が多い家庭ほど、削減効果が大きくなる傾向にあります。

次に、ライフスタイルに合わせた多様なプランが選べる点も大きな魅力です。夜間の電気料金が安くなるプラン、週末料金が割安になるプラン、再生可能エネルギー由来の電気を選べるプランなど、各社がさまざまなニーズに応えるプランを用意しています。たとえば、在宅ワークで日中も電気を使う方には日中料金が安いプラン、環境意識が高い方には太陽光や風力などの再生可能エネルギー100%プランといった具合に、自分の生活パターンや価値観に合った選択ができるのです。

セット割引やポイント還元などの付加価値サービスも見逃せません。携帯電話やインターネット回線、ガスなどとセットで契約することで、さらに割引が受けられるケースが多くあります。楽天でんきやENEOSでんきのように、電気料金の支払いでポイントが貯まり、そのポイントを他のサービスで使える仕組みを提供している会社もあります。具体的には、月々の電気料金10,000円に対して200円相当のポイントが付与されるといった形です。年間で考えると、2,400円分のポイント還元が受けられることになり、実質的な節約効果はさらに高まります。

契約手続きの簡便さも新電力のメリットです。多くの新電力会社では、オンラインで完結する簡単な手続きで切り替えができます。現在の電力会社への解約連絡も新しい電力会社が代行してくれるため、利用者は申し込みをするだけで済みます。工事も基本的に不要で、スマートメーターの設置が必要な場合でも費用はかかりません。切り替えまでの期間も、申し込みから1〜2ヶ月程度と比較的短期間で完了します。

環境への配慮という観点からも、新電力は選択肢を広げてくれました。再生可能エネルギー100%のプランを提供する事業者も増えており、電気料金を支払うことで環境保護に貢献できるという社会的意義を感じられます。みんな電力やLooopでんきなどは、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーを積極的に活用しており、CO2排出量の削減に寄与しています。環境意識の高い消費者にとっては、料金メリットだけでなく、社会貢献という価値も得られるのです。


新電力に切り替えるデメリット7選

新電力への切り替えには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、実際に切り替えた後に後悔しないために知っておくべき7つのデメリットについて、具体例を交えながら詳しく解説します。切り替えを検討する際は、これらのリスクを十分に理解した上で判断することが重要です。

1. 契約内容によっては電気料金が割高になる可能性

新電力に切り替えたからといって、必ずしも電気料金が安くなるとは限りません。実は、使用状況やプラン選択によっては、かえって高くなってしまうケースも少なくないのです。これが最も注意すべきデメリットと言えるでしょう。

新電力各社の料金体系は多様で、基本料金が安い代わりに従量料金が高い設定になっているプランや、一定の使用量を超えると割高になるプランなどがあります。たとえば、一人暮らしで月間100kWh程度しか使わない方が、ファミリー向けの大容量プランを契約してしまうと、基本料金の高さが響いて逆に損をする可能性があります。具体的には、月間200kWh以下の使用量では従来の大手電力会社のほうが安いというケースも珍しくありません。

また、市場連動型プランを選択した場合、電力市場の価格変動によって請求額が大きく変動するリスクがあります。2021年1月には、寒波による電力需要の急増で市場価格が高騰し、通常の数倍から十数倍の電気料金を請求されたケースが実際に発生しました。ある家庭では、通常月1万円程度の電気料金が、1月だけで10万円を超える請求が来たという報告もあります。このように、プランの特性を理解せずに契約すると、予想外の高額請求に悩まされることになります。

さらに、キャンペーン期間終了後の料金にも注意が必要です。初年度は大幅な割引が適用されるものの、2年目以降は通常料金に戻り、結果的に大手電力会社よりも高くなるケースもあります。契約時には、長期的な料金シミュレーションをしっかり行い、自分の電気使用パターンに本当に合っているかを確認することが重要です。各社のウェブサイトには料金シミュレーターが用意されているので、現在の電気使用量をもとに具体的な金額を比較してから判断しましょう。

2. 倒産や撤退リスク

新電力会社は、大手電力会社と比較して経営基盤が弱い企業も多く、倒産や事業撤退のリスクがあります。実際に、2020年以降、燃料費の高騰や電力市場の価格変動などの影響で、複数の新電力会社が事業を停止したり、新規受付を停止したりする事例が相次いでいます。

ですが、電力会社が倒産した場合でも、すぐに電気が止まるわけではありません。セーフティネットとして、地域の大手電力会社が一時的に電力供給を継続する仕組みが整っています。しかし、この間は割高な「最終保障供給」という料金体系が適用されるため、通常よりも高い電気料金を支払うことになります。最終保障供給の料金は、地域の大手電力会社の標準的な料金よりも約2割高く設定されているケースが多く、長期間この状態が続くと家計への負担が大きくなります。

また、突然の事業停止により、新しい電力会社を探して契約し直す手間も発生します。タイミングによっては、お得なキャンペーンを逃してしまったり、希望する電力会社が新規受付を停止していたりする可能性もあります。経営状況が不透明な新電力会社との契約は、こうした予期せぬリスクを伴うことを理解しておく必要があります。契約前には、企業の財務状況や事業規模、親会社の有無などを確認し、ある程度安定した経営基盤を持つ会社を選ぶことをおすすめします。

3. 停電時の対応力に不安

新電力に切り替えても、電気の供給自体は地域の送配電網を通じて行われるため、停電の頻度が増えるということはありません。しかし、問題は停電が発生した際の対応力です。大手電力会社と比較して、新電力会社は緊急時の対応体制や復旧スピードに差があるケースも見られます。

大手電力会社は、長年にわたって電力インフラを管理してきた実績があり、24時間365日対応可能なコールセンターや、全国に配置された保守点検スタッフを抱えています。台風や地震などの大規模災害時には、多数の作業員を動員して迅速な復旧作業を行う体制が整っています。一方、新電力会社の中には、カスタマーサポートが営業時間内のみだったり、緊急時の連絡先が明確でなかったりする場合もあります。

たとえば、深夜に停電が発生した場合、大手電力会社であれば24時間対応の緊急ダイヤルにすぐ連絡でき、状況確認や復旧見込みの情報を得ることができます。しかし、新電力会社によっては、営業時間外は自動音声対応のみで、具体的な情報が得られないケースもあります。実際の復旧作業自体は地域の送配電事業者が行うため、復旧スピードに大きな差はないものの、情報提供やサポート面での安心感には差があると言えるでしょう。

また、停電時の補償についても確認が必要です。大手電力会社の中には、一定時間以上の停電が発生した場合に電気料金の減額措置を行うところもありますが、新電力会社では such補償制度がない場合も多くあります。災害時の対応マニュアルや連絡体制が明確に示されているか、契約前にしっかり確認しておくことが重要です。緊急時の安心感を重視する方は、この点を慎重に検討する必要があるでしょう。

4. カスタマーサポートの質が低い場合も

電力会社を利用する上で、カスタマーサポートの質は重要な要素です。しかし、新電力会社の中には、サポート体制が十分に整っていない事業者も存在します。これは、コスト削減のために人員を最小限に抑えている企業や、電力事業が本業でない企業によく見られる傾向です。

大手電力会社は長年の実績から、豊富なノウハウと充実したサポート体制を持っています。電話はもちろん、店舗での対面相談、チャットサポート、メールサポートなど、複数のチャネルで問い合わせができる環境が整っています。また、オペレーターの教育も行き届いており、複雑な質問にも的確に答えられる体制があります。一方、新電力会社の場合、問い合わせ方法がメールやチャットのみで、電話サポートがないケースも少なくありません。

たとえば、料金明細の内容について疑問があり問い合わせをした際、大手電力会社であれば電話ですぐに詳細な説明を受けられますが、新電力会社の場合、メールで問い合わせてから返答まで数日かかるということもあります。具体的には、「メールでの問い合わせから回答まで3〜5営業日かかる」と規約に明記されている会社もあります。急ぎの用件や複雑な相談の場合、このレスポンスの遅さがストレスになることもあるでしょう。

また、オペレーターの知識レベルにもばらつきがあります。新電力会社の中には、コールセンター業務を外部委託しているところも多く、電力に関する専門知識が十分でないオペレーターが対応するケースもあります。料金プランの詳細や契約内容について尋ねても、「後日担当者から折り返します」と言われ、結局回答を得るまでに時間がかかることもあります。さらに、繁忙期には電話がつながりにくく、何十分も待たされるという口コミも見られます。サポートの質を重視する方は、契約前に実際に問い合わせをしてみて、対応の速さや質を確認しておくことをおすすめします。

5. 解約金や違約金が発生するケースも

新電力会社の中には、契約期間内に解約すると、解約金や違約金が発生するプランを設定している事業者もあります。これは、初期の割引を大きくする代わりに、一定期間の契約継続を条件とするもので、携帯電話の契約と似た仕組みです。契約時にこの条件を見落とすと、他社に乗り換えたいときや引っ越しの際に思わぬ出費が発生することになります。

解約金の金額は事業者によって異なりますが、一般的には3,000円から10,000円程度が相場です。たとえば、「契約から1年以内の解約で5,000円の解約金」「2年以内の解約で違約金3,000円」といった条件が設定されているケースがあります。一見すると大きな金額ではないように思えますが、引っ越しが多い方や、より条件の良い電力会社に柔軟に乗り換えたい方にとっては、大きな制約となります。

特に注意が必要なのは、契約更新時の自動更新条項です。一部の新電力会社では、契約期間満了時に解約の申し出がない場合、自動的に同じ契約期間で更新され、再び解約金が発生する期間に入ってしまうプランがあります。携帯電話の「2年縛り」と同様の仕組みで、更新月以外に解約すると違約金がかかるという仕組みです。たとえば、2年契約の場合、契約満了の翌月1ヶ月間だけが無料解約期間で、それを過ぎると再び2年間の契約期間が始まり、途中解約には違約金が発生するというケースです。

また、引っ越し時の対応も確認が必要です。引っ越し先が供給エリア外の場合、当然その電力会社は使えなくなりますが、この場合でも解約金が発生する契約もあるため注意が必要です。良心的な事業者であれば、引っ越しなどのやむを得ない事情の場合は解約金を免除する規定を設けていますが、すべての会社がそうとは限りません。契約前には、解約条件や違約金の有無、引っ越し時の扱いなどを必ず確認し、自分のライフスタイルに合った柔軟性のあるプランを選ぶことが重要です。

6. 契約期間の縛り

解約金とも関連しますが、一定の契約期間が設定されているプランも新電力のデメリットの一つです。契約期間の縛りがあると、他社でより魅力的なプランが登場しても、すぐに乗り換えることができません。電力市場は日々変化しており、新しい事業者の参入や既存事業者の料金改定が頻繁に行われているため、柔軟に乗り換えられないことは機会損失につながる可能性があります。

たとえば、あなたが2年契約のプランを契約した場合、契約から1年後に別の電力会社が大幅に安い新プランを発表したとしても、違約金を支払わない限り乗り換えができません。仮に新プランが月々1,000円安くなる内容だとすると、1年間で12,000円の節約機会を失うことになります。違約金が5,000円だとすれば、早めに乗り換えたほうが得なのですが、違約金の存在が心理的なハードルとなり、結局そのまま契約を続けてしまうケースも多いのです。

また、契約期間の縛りは、ライフスタイルの変化にも対応しにくくします。たとえば、在宅勤務が終わって出社が増えたことで電気使用パターンが変わったり、家族構成が変わって電気使用量が大きく変動したりした場合、現在のプランが最適ではなくなることがあります。こうした状況の変化に応じてプランを見直したいと思っても、契約期間の縛りがあると柔軟な対応ができません。

一方で、契約期間の縛りがないプランも多く存在します。大手電力会社の標準的なプランはもちろん、新電力会社の中にも「いつでも解約OK、解約金なし」というプランを提供している事業者は少なくありません。柔軟性を重視する方は、こうした縛りのないプランを選ぶことをおすすめします。契約前には、契約期間、更新条件、解約時のルールをしっかり確認し、自分のニーズに合った契約形態を選びましょう。

7. プラン変更が難しい場合も

電力会社を切り替えた後、ライフスタイルの変化や電気使用量の増減により、契約しているプランが最適ではなくなることがあります。しかし、新電力会社の中には、プラン変更の手続きが複雑だったり、そもそもプラン変更自体を受け付けていなかったりするケースがあります。

大手電力会社の場合、同一会社内でのプラン変更は比較的スムーズに行えることが多く、オンラインや電話一本で手続きが完了します。たとえば、「従量電灯プラン」から「時間帯別プラン」への変更など、生活パターンの変化に合わせて柔軟に対応できる仕組みが整っています。しかし、新電力会社の場合、プラン変更には一度解約して再契約が必要というケースも見られます。

この場合、プラン変更に伴って初期費用が再度発生したり、キャンペーン適用がリセットされたりする可能性があります。たとえば、「新規契約者限定で初年度20%割引」というキャンペーンで契約していた場合、プラン変更のために再契約すると、このキャンペーン特典が適用されなくなることもあります。また、解約金が設定されているプランの場合、プラン変更のための解約でも違約金が発生する契約もあるため、注意が必要です。

さらに、提供しているプランの種類自体が少ない新電力会社もあります。ライフスタイルが変化しても選べる選択肢がなく、結局別の電力会社への乗り換えを検討せざるを得なくなることもあります。具体的には、単身者向けの低容量プランしかなく、家族が増えたときに対応するプランがない、といったケースです。契約前には、将来的なライフスタイルの変化も見据えて、複数のプランを用意している事業者を選ぶか、プラン変更の条件や手数料について事前に確認しておくことが重要です。また、プラン変更の手続き方法や所要時間についても、カスタマーサポートに問い合わせて確認しておくと安心でしょう。


新電力切り替えで後悔しないための注意点

新電力への切り替えで失敗しないためには、事前の確認と慎重な比較検討が欠かせません。ここでは、後悔しないために必ずチェックすべき5つの重要ポイントを詳しく解説します。これらの注意点を押さえることで、自分に最適な電力会社を選び、満足度の高い切り替えを実現できるでしょう。

供給エリアの確認

新電力会社を選ぶ際に最初に確認すべきなのが、切替希望の施設や自分の住んでいる地域が供給エリアに含まれているかという点です。新電力会社の中には、全国展開している事業者もあれば、特定の地域のみでサービスを提供している事業者もあります。せっかく魅力的なプランを見つけても、供給エリア外であれば契約できません。

日本の電力供給エリアは、北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄の10エリアに分かれています。多くの新電力会社は、このうちの複数エリアで事業を展開していますが、すべてのエリアをカバーしているわけではありません。

また、同じ電力会社でも、エリアによって料金プランや単価が異なる場合があることも知っておきましょう。東京エリアでは非常にお得なプランでも、関西エリアでは割高になるといったケースもあります。これは、各エリアの電力市場の状況や送配電料金の違いによるものです。したがって、他地域に住む友人や家族がお得に使っている電力会社でも、自分の地域では同じようにお得とは限らないのです。

引っ越しの予定がある方は、引っ越し先のエリアでも同じ電力会社が使えるかも確認しておくことをおすすめします。たとえば、東京から大阪に引っ越す場合、契約している新電力会社が関西エリアに対応していなければ、引っ越しに伴って別の電力会社を探す必要があります。供給エリアの確認は、各電力会社の公式ウェブサイトで簡単にチェックできますので、契約前に必ず確認しましょう。また、郵便番号を入力するだけで対応エリアかどうかを判定してくれるツールを提供している会社も多いので、活用すると便利です。

料金プランの比較検討

新電力への切り替えで最も重要なのが、自分の電気使用パターンに合った料金プランを選ぶことです。一見お得に見えるプランでも、実際の使用状況によっては割高になることもあるため、慎重な比較検討が必要です。単に基本料金や単価の安さだけで判断するのではなく、総合的な視点でシミュレーションを行いましょう。

まずは、現在の電気使用量と料金を正確に把握することから始めます。過去1年分の電気使用量(kWh)と料金が分かれば、より正確なシミュレーションが可能になります。検針票や大手電力会社のマイページで確認できますので、少なくとも過去3ヶ月分、できれば夏と冬の使用量が多い時期を含む1年分のデータを用意しましょう。季節による使用量の変動も考慮に入れることが重要です。

次に、複数の新電力会社の料金プランを比較します。ほとんどの新電力会社のウェブサイト(家庭向けプラン)には、現在の使用量を入力すると切り替え後の料金をシミュレーションできるツールが用意されています。また、エーラベルe+などの新電力比較サイトを利用すれば、複数社のプランを一度に比較することも可能且つ施設または自分に最適なプランをランキング形式で提案してくれます

契約期間と解約条件の確認

料金プランと同じくらい重要なのが、契約期間や解約時の条件を事前にしっかり確認することです。契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、細かい条件まで目を通しておきましょう。契約期間の縛りや解約金の有無は、将来の選択肢に大きく影響します。

まず確認すべきは、最低契約期間の有無です。「契約から1年間」「2年契約」など、一定期間の契約継続を条件としているプランもあります。この場合、期間内に解約すると違約金が発生することが一般的です。違約金の金額は、契約書や約款に明記されていますので、必ず確認しましょう。一般的には3,000円から10,000円程度ですが、プランによってはそれ以上の金額が設定されていることもあります。

次に、自動更新の条件も重要なチェックポイントです。契約期間が満了した後、自動的に同じ条件で更新されるのか、更新時に解約金なしで解約できる期間(更新月)が設けられているのかを確認します。携帯電話の契約と同様に、更新月以外に解約すると違約金が発生するシステムの場合、解約のタイミングを逃すと再び長期間拘束されることになります。具体的には、「2年契約で、契約満了月の翌月のみ無料解約可能」といった条件の場合、この1ヶ月を逃すと再び2年間の契約に入ってしまいます。

また、引っ越し時の扱いも必ず確認しておきましょう。引っ越し先が供給エリア外の場合や、引っ越し先の住居が対応していない場合など、物理的に契約継続が不可能な状況でも解約金が発生するのかどうかは重要なポイントです。良心的な事業者であれば、やむを得ない事情による解約は違約金を免除する規定を設けていますが、すべての会社がそうとは限りません。転勤や進学などで引っ越しの可能性がある方は、この点を特に注意深く確認する必要があります。

さらに、途中解約の手続き方法や所要時間も把握しておくと安心です。解約の申し込みは電話のみなのか、オンラインでも可能なのか、解約の申し込みから実際に解約が完了するまでどれくらいの期間がかかるのかなどです。引っ越しシーズンなどは手続きに時間がかかることもあるため、余裕を持って解約手続きを進める必要があります。これらの情報は、契約前にカスタマーサポートに問い合わせて確認するか、公式サイトのFAQや約款をしっかり読んで把握しておきましょう。

カスタマーサポートの質の確認

電力会社との契約は長期にわたるため、何か問題が起きたときに迅速かつ的確にサポートしてもらえるかは非常に重要です。料金の安さだけで選んでしまい、いざというときにサポートが受けられず困ったという声も少なくありません。契約前にカスタマーサポートの質を確認しておくことをおすすめします。

まず、問い合わせ方法の選択肢を確認しましょう。電話、メール、チャット、LINEなど、複数の連絡手段が用意されているか、自分が利用しやすい方法が提供されているかをチェックします。特に、電話サポートの有無は重要なポイントです。複雑な質問や緊急の用件の場合、メールやチャットだけでは不十分なこともあります。電話サポートがある場合は、受付時間も確認しましょう。24時間対応なのか、平日の日中のみなのかで、利便性は大きく変わります。

次に、実際にサポートの質を確かめてみることをおすすめします。契約前に、料金プランや契約条件について問い合わせをしてみて、対応の速さや丁寧さ、説明の分かりやすさを確認しましょう。この時点で対応が悪ければ、契約後のサポートにも不安が残ります。たとえば、メールで問い合わせた場合、回答までに何日かかるか、回答内容が的確かどうかを見ることができます。一般的には、メール問い合わせへの返答は1〜3営業日以内が望ましいとされています。

電話サポートがある場合は、実際に電話をかけてみて、つながりやすさを確認するのも有効です。「ただいま電話が混み合っております」というアナウンスが流れ、何十分も待たされるようであれば、緊急時に困る可能性があります。また、オペレーターの知識レベルや対応の丁寧さも重要です。質問に対して明確に答えられるか、不明点があれば確認して折り返してくれるか、といった点をチェックしましょう。

さらに、公式サイトのFAQやヘルプページの充実度も確認ポイントです。よくある質問や手続き方法が分かりやすくまとめられていれば、自分で解決できる範囲が広がり、サポートへの問い合わせ頻度も減ります。逆に、FAQが貧弱で必要な情報が見つからないサイトの場合、何かあるたびにサポートに連絡しなければならず、ストレスが溜まる可能性があります。契約前に、これらのポイントを総合的に評価し、安心して長く付き合える電力会社を選びましょう。

評判や口コミのチェック

契約を検討している新電力会社の評判や実際の利用者の声を確認することも、失敗を避けるための重要なステップです。公式サイトに記載されている情報だけでなく、第三者の客観的な評価を参考にすることで、より実態に近い情報を得ることができます。

インターネット上には、電力会社の比較サイトやレビューサイトが多数存在します。「価格.com」や「エネチェンジ」などの大手比較サイトでは、実際の利用者による評価やレビューが掲載されています。料金の安さだけでなく、カスタマーサポートの対応、請求の正確さ、サイトの使いやすさなど、多角的な評価を見ることができます。複数のサイトで評価を確認し、総合的な評判を把握しましょう。

SNSや掲示板での口コミも参考になります。X(旧Twitter)やInstagramなどで電力会社名を検索すると、リアルタイムの利用者の声を見ることができます。特に、「請求額が予想より高かった」「サポートの対応が悪かった」「停電時の対応がスムーズだった」など、実体験に基づく具体的な情報は非常に参考になります。ただし、個人の主観的な意見も多いため、複数の口コミを見て総合的に判断することが大切です。

消費者センターや国民生活センターの情報も確認する価値があります。悪質な事業者や、トラブルが多い事業者については、注意喚起情報が出されていることがあります。また、経済産業省資源エネルギー庁のウェブサイトでは、電力会社の登録情報や行政処分の履歴なども公開されています。過去に行政指導を受けている事業者については、特に慎重に検討する必要があるでしょう。

さらに、会社の規模や事業の安定性についても調べておくと安心です。親会社が大手企業であったり、長年電力事業を続けている実績があったりする場合は、突然の事業撤退のリスクが低いと考えられます。逆に、設立間もない小規模事業者や、電力事業が副業的な位置づけの企業の場合は、経営状況の変化によって事業撤退のリスクが高い可能性があります。企業の公式サイトで会社概要や事業内容、顧客数などを確認し、ある程度の規模と実績がある事業者を選ぶことをおすすめします。ただし、規模が小さくても、地域密着型で丁寧なサービスを提供している優良な事業者も存在しますので、口コミや評判と合わせて総合的に判断しましょう。


賃貸住宅での電力会社変更

賃貸住宅にお住まいの方の中には、「賃貸だから電力会社は変えられないのでは?」と思っている方も多いかもしれません。ここでは、賃貸住宅における電力会社変更の可否と、実際の手続き方法について詳しく解説します。持ち家の方だけでなく、賃貸住宅の方も新電力への切り替えを検討する価値は十分にあります。

賃貸でも電力会社は自由に選べる?

結論から言うと、賃貸住宅でも電力会社は自由に選ぶことができます。これは、電力自由化の大きなメリットの一つです。賃貸か持ち家かにかかわらず、電気の契約は個人の自由であり、大家さんや管理会社の許可は原則として必要ありません。

ただし、いくつかの例外と注意点があります。まず、高圧一括受電契約を結んでいるマンションやアパートの場合は、個別に電力会社を選ぶことができません。高圧一括受電契約とは、マンション全体で一括して電力を購入し、各戸に分配する仕組みです。この場合、建物全体で同じ電力会社を使用することになるため、個人で別の電力会社と契約することはできません。高圧一括受電契約が導入されている物件かどうかは、入居時の契約書類や管理会社への問い合わせで確認できます。

次に、電気料金が家賃に含まれている場合も、個別に電力会社を変更することはできません。シェアハウスや一部の賃貸物件では、電気代が定額で家賃に含まれているケースがあります。この場合、電気の契約名義は大家さんや管理会社になっているため、入居者個人が電力会社を変更することはできません。自分の物件がどのような契約形態になっているかは、賃貸契約書の「電気料金」の項目を確認すれば分かります。

また、賃貸住宅で電力会社を変更する際には、いくつかの注意点があります。まず、スマートメーターへの交換が必要な場合、工事の日程調整が必要になることがあります。工事自体は短時間で済み、費用もかかりませんが、立ち会いが必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。次に、退去時の手続きも把握しておく必要があります。引っ越しの際は、新電力会社への解約連絡を忘れずに行いましょう。解約の連絡をしないと、退去後も電気料金が請求され続ける可能性があります。

さらに、短期間の入居予定の場合は、契約期間の縛りがある新電力プランは避けたほうが無難です。たとえば、1年後に引っ越す予定があるのに2年縛りのプランを契約すると、解約時に違約金が発生してしまいます。賃貸住宅に住んでいる方は、転居の可能性も考慮して、契約期間の縛りがないプランや、解約金が発生しないプランを選ぶことをおすすめします。このように、賃貸住宅でも基本的には自由に電力会社を選べますが、物件の契約形態や今後の居住予定を考慮して、慎重に選択することが重要です。

契約手続きの方法

賃貸住宅で電力会社を変更する際の具体的な手続き方法について、ステップごとに詳しく解説します。手続き自体は非常にシンプルで、特に家庭向けの場合、オンラインだけで完結します。面倒な書類のやり取りや工事の立ち会いも、基本的には不要です。

まず、準備するものは以下の3点です。第一に、現在の電力会社の検針票です。検針票には、お客様番号、供給地点特定番号(22桁の番号)、契約容量(アンペア数)などの情報が記載されています。これらの情報は、新しい電力会社への申し込み時に必要になります。検針票が手元にない場合は、現在契約している電力会社のマイページや、電話での問い合わせで確認できます。第二に、支払い方法の情報です。クレジットカードや銀行口座の情報を用意しておきましょう。多くの新電力会社では、クレジットカード払いのみ対応している場合もあるため、事前に確認が必要です。第三に、本人確認書類です。一部の新電力会社では、契約時に運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提示を求められることがあります。

次に、実際の申し込み手順です。希望する新電力会社の公式サイトにアクセスし、申し込みフォームに必要事項を入力します。一般的に入力が必要な情報は、氏名、住所、連絡先、現在の電力会社名、お客様番号、供給地点特定番号、契約容量、希望する料金プラン、支払い方法などです。入力内容を確認し、間違いがなければ送信します。この時点で、現在の電力会社への解約手続きは不要です。新しい電力会社が代行して解約手続きを行ってくれるため、二重に手続きをする必要はありません。

申し込みが完了すると、新電力会社から確認のメールや書類が届きます。切り替え予定日や、スマートメーター交換の必要性などが通知されます。スマートメーターがまだ設置されていない場合は、地域の送配電事業者(大手電力会社の送配電部門)が無料で交換工事を行います。工事は通常15分程度で終わり、多くの場合は立ち会い不要ですが、メーターの設置場所によっては立ち会いが必要になることもあります。工事日程については、事前に連絡がありますので、都合が悪い場合は日程の調整が可能です。

切り替え日になると、自動的に新しい電力会社からの供給に切り替わります。切り替え当日に何か特別な作業をする必要はなく、普段通り電気を使い続けるだけで大丈夫です。停電することもなく、シームレスに切り替わります。初回の請求は、切り替え日から1ヶ月後以降に開始されます。

賃貸住宅で注意すべき点として、退去時の手続きがあります。引っ越しが決まったら、できるだけ早めに新電力会社に解約の連絡をしましょう。一般的には、引っ越し日の1週間前までに連絡することが推奨されています。解約の際には、引っ越し先の住所、退去日(解約日)、最終月の請求書の送付先などを伝えます。引っ越し先でも同じ電力会社が使える場合は、解約ではなく住所変更の手続きで継続利用できることもあります。手続きを忘れると、退去後も電気料金が請求されるため、忘れずに連絡しましょう。このように、賃貸住宅での電力会社変更は、思っているよりもずっと簡単に行えますので、電気料金の節約を考えている方はぜひチャレンジしてみてください。


まとめ:メリット・デメリットを理解して賢く新電力会社を選ぼう

ここまで、新電力への切り替えにおけるメリットとデメリット、そして後悔しないための注意点について詳しく見てきました。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。

新電力への切り替えは、電気料金の削減やライフスタイルに合ったプラン選択など、多くのメリットをもたらします。実際に、年間で数千円から1万円以上の節約につながるケースも珍しくありません。セット割引やポイント還元を活用すれば、さらに大きな経済効果が期待できます。また、再生可能エネルギーを選ぶことで環境保護に貢献できるという社会的な意義もあります。

一方で、デメリットも存在することを忘れてはいけません。契約内容によっては電気料金が割高になる可能性、倒産や撤退のリスク、カスタマーサポートの質のばらつき、解約金や契約期間の縛りなど、注意すべき点は複数あります。これらのデメリットを理解せずに切り替えてしまうと、後悔する結果になりかねません。

だからこそ、事前の情報収集と比較検討が極めて重要です。供給エリアの確認、自分の電気使用量に基づいた料金シミュレーション、契約条件の詳細確認、カスタマーサポートの質の確認、そして実際の利用者の評判チェックなど、複数の視点から総合的に判断することが成功への鍵となります。

特に重要なのは、「料金の安さ」だけで判断しないことです。たしかに電気料金の削減は大きな魅力ですが、それだけを重視して契約期間の縛りや解約金、サポート体制などを見落とすと、長期的には不満が募る結果になります。自分のライフスタイルや価値観、将来の計画なども考慮し、総合的に満足できる電力会社を選びましょう。

賃貸住宅にお住まいの方も、基本的には自由に電力会社を選べます。高圧一括受電契約の物件でない限り、持ち家の方と同じように新電力への切り替えが可能です。ただし、転居の可能性を考慮して、契約期間の縛りがないプランを選ぶなどの配慮は必要です。

新電力市場は今も進化を続けており、新しいサービスやプランが次々と登場しています。一度切り替えたら終わりではなく、定期的に料金プランを見直し、より良い選択肢が出てきたら柔軟に乗り換えることも検討しましょう。契約期間の縛りがないプランであれば、いつでも見直しが可能です。

最後に、不安や疑問があれば、契約前に必ずカスタマーサポートに問い合わせて確認することをおすすめします。分からないまま契約するのではなく、納得した上で決断することが、後悔しない選択につながります。この記事で紹介した情報を参考に、あなたにとって最適な新電力会社を見つけ、賢く電気料金を節約してください。メリットとデメリットをしっかり理解した上での切り替えであれば、きっと満足のいく結果が得られるはずです。

※この記事に掲載されている具体的な料金はあくまでも目安としてご参考ください。

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