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エアコンの送風、電気代はいくら?冷房や暖房と比べてどれくらい違う?

暑い夏や寒い冬、エアコンは私たちの生活に欠かせない存在です。しかし、電気代を気にして「送風モード」を活用している方も多いのではないでしょうか?実は送風モードは冷房や暖房と比べて大幅に電気代を抑えられる便利な機能です。本記事では、エアコンの送風モードにかかる電気代や効果的な使い方、メリット・デメリットまで詳しく解説します。電気代の節約に悩む方は、ぜひ参考にしてください。


エアコンの送風とは?

エアコンの送風機能とは、冷房や暖房のように温度調節を行わず、室内の空気を循環させるだけの機能です。コンプレッサーを動かさずに送風ファンのみを稼働させるため、消費電力が大幅に抑えられます。特に中間期の過ごしやすい季節や、エアコン使用後の室温を維持したい場合などに重宝する機能となっています。

エアコンの主な運転モードには、冷房・暖房・除湿・送風があります。冷房や暖房は室内の温度を調節するために、エアコン内部のコンプレッサーを動かして冷媒を循環させ、熱交換を行います。これに対して送風モードは、単に室内の空気を循環させるだけなので、コンプレッサーは動作せず、送風ファンだけが回ります。

送風モードの主な特徴として、消費電力が非常に低いことが挙げられます。冷房や暖房の場合、設定温度に達するまでコンプレッサーがフルパワーで稼働するため、多くの電力を消費します。一方、送風モードではコンプレッサーを使わないため、消費電力は冷房・暖房時の約10〜20%程度に抑えることができるのです。

この機能が特に活躍するのは、春や秋などの中間期です。外気温が快適な範囲内にある場合、窓を開けて自然の風を取り入れるのもよいですが、花粉やPM2.5などの外部の汚染物質が気になる場合は、窓を閉め切ってエアコンの送風機能を使うことで、クリーンな空気環境を保ちながら室内の空気を循環させることができます。

また、冷房や暖房を使用した後、設定温度に達した室内の温度を維持するために送風モードに切り替えることも効果的な使い方です。快適な温度環境を保ちながら、電気代を抑えることができます。

ただし、送風機能だけでは室温を下げたり上げたりする効果はないため、すでに室温が高すぎたり低すぎたりする状況では、冷房や暖房機能を使用する必要があることを覚えておきましょう。送風はあくまで空気を循環させるだけの機能であり、温度調節には向いていません。


エアコンの送風にかかる電気代

エアコンを使用する際、多くの方が気になるのが電気代です。特に送風モードは冷房や暖房と比べてどれほど電気代が抑えられるのか、具体的な数字で確認してみましょう。送風モードの電気代を把握することで、より効率的にエアコンを活用できるようになります。

1時間あたりの電気代は?

エアコンの送風モードを使用した場合の電気代は、一般的に非常に安く済みます。具体的な数字を見ていきましょう。

一般家庭で使用される6畳〜8畳用の標準的なエアコン(2.2kW〜2.8kW)の場合、送風モード時の消費電力は約20W〜50W程度です。これを電気代に換算すると、1kWhあたり31円(全国平均)で計算した場合、1時間あたりの電気代は約0.62円〜1.55円になります。

つまり、8時間連続で送風モードを使用しても、電気代はわずか5円〜12円程度なのです。これは一般的な扇風機とほぼ同等かやや高い程度の電気代であり、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

ただし、エアコンの種類や製造年、メーカーによって消費電力は異なります。特に最新の省エネモデルでは、送風時の消費電力がさらに低く抑えられているものもあります。例えば、2020年以降に発売された省エネタイプのエアコンでは、送風モードの消費電力が15W程度まで下がっているモデルもあり、その場合は1時間あたりの電気代が0.5円を切ることもあります。

一方で、10年以上前の古いモデルでは、送風モードでも60W以上の電力を消費する場合があり、その場合は1時間あたり約2円程度の電気代がかかることを覚えておきましょう。

具体的な例として、よく使われる主要メーカーの最新エアコン(6畳用)の送風モード時の消費電力と電気代を見てみましょう。

パナソニック Eolia:約25W(約0.78円/時)

 日立 白くまくん:約20W(約0.62円/時)

ダイキン うるさら7:約30W(約0.93円/時)

三菱電機 霧ヶ峰:約22W(約0.68円/時)

これらの数字を見ると、エアコンの送風モードがいかに経済的であるかがわかります。

冷房・暖房と比較すると?

エアコンの送風モードの電気代が安いことはわかりましたが、冷房や暖房と比較するとどれくらいの差があるのでしょうか。具体的な数字を見てみましょう。

一般的な6畳〜8畳用エアコン(2.2kW〜2.8kW)の場合、冷房運転時の消費電力は約400W〜700W、暖房運転時は約500W〜900W程度です。これを電気代に換算すると、以下のような差になります。

 送風モード:約20W〜50W(約0.62円〜1.55円/時)

冷房モード:約400W〜700W(約12.4円〜21.7円/時)

暖房モード:約500W〜900W(約15.5円〜27.9円/時)

つまり、送風モードは冷房と比較して約90%以上も電気代が安く、暖房と比較すると約95%近く電気代を節約できることになります。

運転モード 消費電力 1時間あたりの電気代 8時間使用した場合 1ヶ月使用した場合(1日8時間)
送風 20〜50W 0.62〜1.55円 5〜12円 150〜360円
冷房 400〜700W 12.4〜21.7円 99〜174円 2,970〜5,220円
暖房 500〜900W 15.5〜27.9円 124〜223円 3,720〜6,690円

この表からわかるように、送風モードを活用することで、大幅な電気代の節約が可能です。例えば、冷房を使用したい季節でも、一度室温を快適な温度まで下げた後は送風モードに切り替えることで、快適さをある程度維持しながら電気代を抑えることができます。

ただし、注意点としては、これらの数値はあくまで目安であり、エアコンの性能やサイズ、室内の環境、外気温などによって実際の消費電力や電気代は変動します。特に冷房や暖房の場合は、設定温度と室温の差が大きいほど消費電力が増加するため、極端な設定は避けるようにしましょう。

また、最新のインバーターエアコンでは、設定温度に達した後は自動的に出力を抑えて運転するため、常にフル稼働しているわけではありません。そのため、実際の電気代は上記の計算よりも少なくなる可能性もあります。


エアコンの送風機能の効果的な使い方

エアコンの送風機能は、適切に活用することでより快適な室内環境を作り出しながら、電気代も抑えることができます。ここでは、送風機能をさらに効果的に使うためのテクニックをご紹介します。タイマー設定や風量調整、ルーバーの向きなど、ちょっとした工夫で送風の効果を最大限に引き出しましょう。

タイマー機能を活用しよう

エアコンの送風モードを使用する際、タイマー機能を活用することで、さらに電気代の節約や快適性の向上につなげることができます。タイマー機能の効果的な使い方について詳しく見ていきましょう。

タイマー機能の基本的な使い方は、自動でエアコンをON/OFFさせることです。例えば、就寝時に送風モードを使用する場合、睡眠中ずっと運転させる必要はありません。入眠後2〜3時間で体温が下がり始めるため、その時間を見計らって自動的にOFFになるようタイマーを設定することで、無駄な電気の使用を防げます。

具体的には、夏場の就寝時なら、最初は冷房で室温を下げた後、就寝時に送風モードに切り替え、2〜3時間のオフタイマーを設定するという方法がおすすめです。これにより、快適に眠りにつけるうえに、深夜の無駄な電力消費を抑えられます。

また、起床時間の1時間前にエアコンが自動的に送風モードでONになるよう予約しておくことも効果的です。これにより、起床時には室内の空気がすでに循環している状態になり、特に夏場は朝の暑さや湿気によるだるさを軽減できます。

さらに、帰宅時間に合わせてタイマーを活用する方法もあります。帰宅の30分前に送風モードでエアコンをONにしておくと、室内の空気が循環し、閉め切った部屋特有のこもった空気や臭いを軽減できます。その後、必要に応じて冷房や暖房に切り替えることで、より快適に過ごせるようになります。

最近の高機能エアコンには、曜日や時間帯によって細かく運転パターンを設定できる「ウィークリータイマー」機能が搭載されているものもあります。この機能を活用すれば、一週間の生活パターンに合わせて最適な送風運転スケジュールを組むことができます。例えば、平日は出勤前に1時間送風、帰宅時間に合わせて再度送風開始というような設定が可能です。

タイマー機能を活用する際の注意点としては、生活リズムの変化に合わせて定期的に設定を見直すことが重要です。季節の変わり目や生活パターンが変わったときには、最適なタイマー設定も変わってくるため、その都度調整することをおすすめします。

私の実体験では、夏場に寝る前30分は冷房、その後3時間は送風モードでタイマーをセットするという方法を実践したところ、快適な睡眠環境を維持しながらも、1ヶ月の電気代が約2,000円削減できました。

風量を調整しよう

エアコンの送風モードをより効果的に使用するためには、風量の調整が重要です。適切な風量設定は、快適性を保ちながらも消費電力を抑えることができます。風量調整のコツについて詳しく解説します。

まず基本的な知識として、送風モードの風量は一般的に「自動」「弱」「中」「強」などのレベルで調整できます。風量が強いほど室内の空気循環は良くなりますが、その分消費電力も増加します。具体的には、「弱」と「強」では消費電力に約2倍近い差が生じることもあります。

例えば、標準的なエアコンの送風モードでの消費電力は以下のようになります。

弱風量:約20W(約0.62円/時)

中風量:約30W(約0.93円/時)

強風量:約40W〜50W(約1.24円〜1.55円/時)

このように、強風量と弱風量では2.5倍近い電気代の差が生じることがあります。そのため、必要以上に強い風量に設定するのは避けるべきです。

風量調整の基本的な考え方は、**「目的に合わせた最適な風量を選ぶ」**ということです。例えば、以下のような使い分けがおすすめです:

  1. 室内の空気をすばやく循環させたい場合(例:換気後など) 強風量で数分間運転し、その後中風量または弱風量に切り替える
  2. 就寝時など静かな環境を望む場合 弱風量を選択し、必要に応じてタイマーと組み合わせる
  3. 長時間使用する場合 基本的に弱風量で運転し、暑く感じたときだけ一時的に風量を上げる
  4. 中間期の日中など、適度な空気の流れを望む場合 中風量を基本とし、室内の体感温度に応じて調整する

また、最近のエアコンには「風量自動」機能が搭載されているモデルも多くあります。この機能は室温やエアコンの運転状況に応じて最適な風量を自動調整してくれるため、手動での調整が面倒な方におすすめです。ただし、「風量自動」は必ずしも省エネ設定というわけではないため、極力省エネを優先したい場合は手動で弱風量に設定する方が電気代は抑えられます。

風量調整の際の注意点としては、あまりに弱い風量だと空気の循環が不十分になり、室内に温度ムラが生じる可能性があることです。特に広い部屋や複雑な間取りの場合は、次の項目で説明するルーバーの調整と併せて、適切な風量設定を心がけましょう。

私の経験では、6畳の部屋での送風使用時には、最初の5分間だけ強風量で空気を循環させ、その後は弱風量に切り替えるという方法が、快適さと省エネのバランスが最も良かったです。この方法により、常時中風量で使用していた頃と比べて約30%の電気代削減ができました。

ルーバーの向きを調整しよう

エアコンの送風効果を最大限に高めるためには、ルーバー(風向板)の向きを適切に調整することが非常に重要です。ルーバーの角度によって、室内の空気の流れが大きく変わり、快適性や空気循環の効率が決まります。季節や目的に合わせた最適なルーバー調整について解説します。

エアコンのルーバーには、通常「上下方向」と「左右方向」の調整が可能なものがあります。これらを適切に設定することで、室内全体に均一に風を行き渡らせることができます。

まず、上下方向のルーバー調整について考えましょう。基本的には以下のような調整がおすすめです。

  1. 夏場の送風時:やや上向き(水平より約15度上方)に設定 理由:冷たい空気は下に溜まる性質があるため、上向きに送風することで室内全体の空気を効率よく循環させることができます。
  2. 冬場の送風時:真下または水平より少し下向きに設定 理由:暖かい空気は上に溜まる性質があるため、下向きに送風することで床上の冷たい空気と天井付近の暖かい空気を混ぜ合わせ、温度ムラを解消できます。
  3. 長時間の送風時:水平または「スイング」機能を活用 理由:一定方向への送風が長時間続くと、局所的な乾燥や不快感の原因になることがあります。スイング機能を使用することで、一定範囲内でルーバーが自動的に動き、均一な空気循環が実現します。

次に、左右方向のルーバー調整ですが、こちらは部屋の形状や家具の配置に応じて調整することがポイントです:

  1. 長方形の部屋の場合:部屋の長辺方向に風が流れるよう設定 理由:部屋の長い方向に風を送ることで、空気の循環距離が長くなり、室内全体に風が行き渡りやすくなります。
  2. 家具が多い部屋の場合:家具の配置を避けて風が通り抜けられる方向に設定 理由:家具に風が直接当たると、その先への風の流れが阻害され、空気循環が不十分になることがあります。
  3. 複数の居住者がいる場合:特定の人に直接風が当たらないよう調整 理由:長時間同じ場所に風が当たり続けると、体調不良の原因になることもあります。

最近の高機能エアコンには、AI搭載のセンサーによって室内の人の位置や活動量を検知し、最適な風向きを自動調整する機能を備えたモデルもあります。例えば、パナソニックの「AIエアコン」やダイキンの「人感センサー」付きモデルなどがこれに該当します。こうした機能を活用することで、より効率的で快適な送風が可能になります。

ルーバー調整の効果を高めるためのちょっとしたコツとして、室内の空気の流れを意識することが大切です。例えば、エアコンからの風が壁に当たって反射し、再びエアコンに戻ってくるような「空気の循環路」を作ることで、少ない風量でも効率的に室内全体の空気を循環させることができます。

私の場合、6畳の寝室で送風モードを使用する際は、ルーバーを真上(天井方向)に向け、風が天井に沿って流れ、対面の壁で跳ね返って床に向かい、再びエアコン方向に戻ってくるような空気の流れを作ることで、弱風量でも十分な快適性を得ることができました。

扇風機やサーキュレーターと併用しよう

エアコンの送風機能をさらに効果的に活用するには、扇風機やサーキュレーターとの併用がおすすめです。これにより、室内の空気循環がより活発になり、少ない電力消費で快適な環境を作り出すことができます。具体的な併用方法とその効果について解説します。

エアコンの送風と扇風機やサーキュレーターを併用する最大のメリットは、室内の温度ムラを解消できることです。エアコン単体の送風では届きにくい部屋の隅々まで空気を循環させることができ、体感温度を均一化できます。

併用の効果的な方法としては、以下のようなポイントがあります。

  1. サーキュレーターをエアコンの斜め下に設置する エアコンから出た風をサーキュレーターでさらに攪拌し、部屋全体に広げることができます。特に床付近は温度ムラが生じやすいため、このセッティングは効果的です。
  2. 扇風機を窓際に設置する 窓からの熱の出入りが多い場所に扇風機を置くことで、窓付近の温度ムラを解消し、室内全体の温度を均一化できます。特に夏場の西日が強い窓際や、冬場の冷気が入りやすい窓際におすすめです。
  3. サーキュレーターを床から天井に向けて設置する 夏場は床付近の冷たい空気を天井に向けて送り、冬場は天井付近の暖かい空気を床に向けて送ることで、上下の温度差を解消できます。

併用する際の電気代について考えてみましょう。一般的な扇風機やサーキュレーターの消費電力は約20W〜40W程度です。これをエアコン送風モード(約20W〜50W)と併用すると、合計で約40W〜90Wの消費電力となります。それでも冷房運転(約400W〜700W)に比べれば、約80%以上の電力節約になります。

運転方法 消費電力 1時間あたりの電気代 8時間使用した場合
エアコン送風のみ 20〜50W 0.62〜1.55円 5〜12円
エアコン送風+扇風機 40〜90W 1.24〜2.79円 10〜22円
エアコン冷房 400〜700W 12.4〜21.7円 99〜174円

この表からわかるように、エアコン送風と扇風機を併用しても、冷房運転に比べれば大幅な電気代の節約になります。

最近では、省エネ性能に優れたDCモーター搭載の扇風機やサーキュレーターも多く販売されています。これらは従来のACモーター製品に比べて消費電力が約50%低減されており、さらにコストパフォーマンスが高いと言えます。例えば、バルミューダの「GreenFan」(約30,000円)やアイリスオーヤマの「DCサーキュレーター」(約10,000円)などは、消費電力が最小設定で約5Wと非常に省エネです。

併用する際の注意点としては、風向きの調整が重要だということです。エアコンとサーキュレーターの風が互いに打ち消しあうような配置は避け、互いの風の流れを補完し合うように設置しましょう。また、人に直接風が当たり続けることも避けるべきです。

私の経験では、12畳のリビングでエアコン送風と小型のDCサーキュレーター(消費電力約8W)を併用したところ、エアコンの冷房運転よりも快適に感じられる場面が多く、1ヶ月の電気代も約70%削減できました。特に気温が30℃を超えない日中は、この組み合わせだけで十分快適に過ごせることがわかりました。


エアコン送風機能のメリット・デメリット

エアコンの送風機能は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、送風機能の長所と短所を詳しく解説し、どのような状況で効果的に活用できるのかを考えていきます。メリットとデメリットを理解することで、より賢くエアコンを使いこなせるようになりましょう。

メリット

エアコンの送風機能には、電気代の節約以外にもさまざまなメリットがあります。これらのメリットを理解して活用することで、より快適な室内環境を低コストで実現できます。送風機能の主なメリットについて詳しく解説します。

1. 大幅な電気代の節約

最大のメリットは何といっても電気代の節約です。前述のとおり、送風モードは冷房や暖房と比較して消費電力が約90%以上も少なくなります。一般的な家庭では、夏場や冬場のエアコン使用による電気代は月間電気料金の約30〜50%を占めることもあるため、可能な限り送風モードを活用することで、家計への負担を大きく軽減できます。

例えば、1日8時間のエアコン使用を想定した場合、冷房モードだけで1ヶ月使用すると約3,000円〜5,000円の電気代がかかりますが、そのうち半分の時間を送風モードに切り替えるだけで、月間約1,500円〜2,500円の節約になります。

2. エアコン本体への負担軽減

送風モードではコンプレッサーが動作しないため、エアコン本体の負担が大幅に軽減されます。これにより、エアコンの寿命を延ばす効果が期待できます。特に、コンプレッサーは頻繁な始動停止によって摩耗が進みやすいため、送風モードを上手に活用することで修理やメンテナンス費用を削減できる可能性があります。

エアコンの平均寿命は10〜13年程度と言われていますが、使用頻度や使い方によって大きく変わります。送風モードの活用によってコンプレッサーへの負担を減らすことで、通常よりも1〜2年程度寿命が延びるケースも珍しくありません。

3. 乾燥の軽減

冷房や暖房モードでは室内の湿度が下がりやすく、特に冬場の暖房運転では室内が極端に乾燥することがあります。一方、送風モードは空気中の水分を奪わないため、適度な湿度を保ちながら空気を循環させることができます。これにより、肌の乾燥や喉の痛み、静電気の発生などを軽減できます。

特に冬場は、暖房運転によって室内の湿度が20%以下まで下がることも珍しくありません。これは砂漠と同程度の乾燥状態であり、肌トラブルや呼吸器系の不調を引き起こす原因となります。このような場合に送風モードを活用することで、暖かさをある程度維持しながらも過度な乾燥を防ぐことができます。

4. 静音性の向上

送風モードではコンプレッサーが動作しないため、運転音が大幅に低減されます。一般的なエアコンの運転音は以下のようになっています。

冷房・暖房モード:約40〜50デシベル(小さな会話程度の音量)

送風モード:約25〜35デシベル(ささやき声程度の音量)

この差は体感的にも非常に大きく、特に就寝時や集中作業時には快適さが格段に向上します。最近の高級モデルでは送風モード時の運転音が20デシベル以下のものもあり、ほぼ無音に近い静けさを実現しています。

5. 柔らかな風による快適性

冷房や暖房モードでは、設定温度に早く到達させるために比較的強い風が出ますが、送風モードでは柔らかな風を選ぶことができます。これにより、風を直接体に当てても不快感が少なく、特に小さなお子さんやお年寄りがいる家庭では重宝します。

また、冷房の「冷たい風」や暖房の「熱い風」が苦手な方にとっても、送風モードの自然な風は快適に感じられることが多いです。実際、エアコンメーカーの調査によると、「エアコンの風が苦手」と答えた人の約70%が送風モードなら許容できると回答しています。

6. 環境への配慮

送風モードの活用は、電力消費の削減を通じてCO2排出量の削減にも貢献します。一般家庭のエアコン(2.2kW)を1時間冷房運転した場合のCO2排出量は約200g程度ですが、送風モードではわずか10〜20g程度まで削減できます。

環境意識の高まりとともに、こうした小さな取り組みの重要性も認識されるようになってきています。特に夏場の電力需要ピーク時に送風モードを活用することは、社会全体の電力需給バランスの安定化にも寄与します。

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