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高圧と低圧の電気料金、違いとそれぞれの役割とは?

電気料金の仕組みを理解することは、企業経営やビル管理において重要な課題となっています。本記事では、高圧と低圧の電気料金システムの違いや、それぞれの特徴、適切な選択方法について詳しく解説していきます。企業の電力コスト削減や効率的な電力管理にお役立てください。


■ 高圧と低圧の違いを分かりやすく解説

電気の供給方式には高圧と低圧があり、その違いによって料金体系や利用可能な設備が大きく異なります。ここでは、それぞれの特徴や違いについて、実例を交えながら詳しく説明していきます。

電圧の違いによる定義

電力会社から供給される電気は、電圧の大きさによって区分されています。低圧は一般家庭やオフィスで使用される100Vまたは200Vの電圧を指し、高圧は工場やビルなどの大規模施設で使用される6,600Vの電圧を指します。

たとえば、一般家庭のコンセントから供給される電気は100Vで、エアコンや電気温水器などの一部の機器は200Vを使用しています。一方、大規模商業施設や工場では6,600Vの高圧電力を受電し、建物内の変圧器で必要な電圧に変換して使用しています。

高圧電力のメリット・デメリット

高圧電力の最大のメリットは、大量の電力を効率的に使用できることです。具体的には以下のようなメリットがあります:

基本料金が契約電力あたりで割安になる

大規模な設備での電力使用に適している

一方で、以下のようなデメリットも存在します。

受電設備の設置や保守に多額の費用が必要となり、専門の電気主任技術者の選任が必要です。また、設備投資の初期費用が高額となるため、電力使用量が少ない場合はコスト面で不利になることがあります。

低圧電力のメリット・デメリット

低圧電力は、小規模な事業所や一般家庭向けに最適化された供給方式です。設備投資が少なく、管理が比較的容易という特徴があります。

具体的には、コンセントから直接電気を使用できるため、特別な受電設備が不要です。また、電気主任技術者の選任も必要ありません。ただし、大量の電力を使用する場合は、高圧と比べて割高になる傾向があります。

 


高圧と低圧の電気料金体系の違い

電気料金は基本料金と従量料金で構成されていますが、高圧と低圧では、その計算方法や単価が大きく異なります。ここでは、それぞれの料金体系について詳しく解説していきます。

契約電力と電気料金の関係

契約電力は、使用できる最大の電力量を示す重要な指標です。低圧の場合、一般的に50kW未満の契約となり、高圧では50kW以上の契約が一般的です。

たとえば、小規模オフィスビルであれば40kW程度の契約で十分ですが、工場や大規模商業施設では100kW以上の契約が必要になることもあります。契約電力の設定は電気料金に大きく影響するため、適切な容量を選択することが重要です。

基本料金と従量料金の違い

電気料金は、基本料金と従量料金の2つの要素で構成されています:

【基本料金】

高圧:契約電力1kWあたり1,600円~2,000円程度

低圧:契約アンペアに応じて段階的に設定(10A~60A)

【従量料金】

高圧:使用時間帯や季節によって単価が変動

低圧:一定の単価で計算されることが多い

高圧電力契約のメリット・デメリット

高圧電力契約は、大規模な電力使用に適した契約形態です。契約電力が50kW以上の需要家向けに設計されており、電力使用量が多い施設では大きなコストメリットが期待できます。

具体的なメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

契約電力あたりの基本料金が低圧と比べて割安

時間帯別料金制度の活用により、さらなるコスト削減が可能

一方で、デメリットとしては設備投資や維持管理コストが発生します。キュービクル式高圧受電設備の設置には、規模にもよりますが通常1,000万円以上の初期投資が必要となります。

低圧電力契約のメリット・デメリット

低圧電力契約は、小規模な事業所や店舗に適した契約形態です。初期投資が少なく、管理が容易という特徴があります。

低圧電力のメリットは以下の通りです。

特別な受電設備が不要で、一般的なコンセントから電力供給が可能

電気主任技術者の選任が不要で、人件費を抑えられる

ただし、電力使用量が多くなると高圧と比べて割高になる傾向があります。月間の電力使用量が一定規模を超える場合は、高圧電力契約への切り替えを検討する必要があるでしょう。

 


高圧と低圧の使い分け

電力契約の選択は、施設の規模や用途によって適切に判断する必要があります。ここでは、それぞれの契約形態がどのような場面で適しているのかを詳しく解説していきます。

家庭用電力はなぜ低圧なのか?

一般家庭で高圧電力が採用されない理由は、主に安全性と経済性にあります。家庭での電力使用量は通常それほど多くないため、高圧受電設備の導入コストを回収することが困難です。

また、高圧電力を使用するには専門的な知識と資格が必要となります。一般家庭では、安全かつ簡便に電気を使用できる低圧電力が最適な選択となっています。

工場やビルで高圧電力を使う理由

大規模な工場やビルでは、生産設備や空調設備などで大量の電力を使用するため、高圧電力の導入がコスト面で有利になります。

たとえば、月間の電力使用量が100,000kWhを超えるような工場では、高圧電力契約により電力コストを20-30%程度削減できるケースもあります。また、大規模な設備を効率的に運用するために必要な電力容量を確保できるという利点もあります。

 


需要設備と供給設備の違い

電力の供給には、需要設備と供給設備という2つの重要な要素があります。需要設備は需要家側の電気設備を指し、供給設備は電力会社側の設備を指します。

高圧の場合:

需要家側でキュービクル式高圧受電設備を設置

電力会社の供給設備から直接6,600Vで受電

低圧の場合:

電力会社の柱上変圧器で電圧を降圧

需要家側では通常の分電盤のみで対応可能

 


高圧・低圧に関わる電気設備と注意点

電気設備の選択と管理は、安全で効率的な電力使用の基盤となります。それぞれの設備について、特徴と注意点を解説していきます。

キュービクルとは?高圧と低圧のキュービクルの違い

キュービクルは、高圧電力を受電して低圧に変換する設備です。高圧受電設備の中核となる重要な設備で、以下のような機能を備えています。

高圧電力の受電と遮断

電圧の変換(6,600V→100V/200V)

保護継電器による安全管理

高圧キュービクルは、規模や用途に応じて様々なタイプがあります。一般的な価格帯は1,000万円から3,000万円程度で、設置場所や仕様によって変動します。

変電設備の役割

変電設備は、受電した高圧電力を適切な電圧に変換し、施設内の各設備に配電する役割を担っています。主な構成要素は以下の通りです。

変圧器(トランス)

遮断器

保護継電器

計測機器

特に重要なのは変圧器の容量選定です。将来の設備増設なども考慮しつつ、適切な容量を選択する必要があります。

受電設備の契約と注意点

受電設備の契約には、様々な法的要件や技術的な注意点があります。主な注意点は以下の通りです。

電気主任技術者の選任(高圧の場合)

定期的な保守点検の実施

設備容量の適切な選定

停電時の対応策の準備

設備の経年劣化にも注意が必要で、計画的な更新や修繕を行うことが重要です。

安全に電気を使うために

電気設備の安全な運用のためには、以下のような対策が必要です。

定期的な保守点検の実施

設備の適切な維持管理

従業員への安全教育

緊急時の対応手順の整備

特に高圧電力を使用する場合は、専門的な知識を持った担当者による管理が不可欠です。

 


新電力と高圧電力契約

電力自由化により、新電力会社からの電力調達も選択肢となっています。ここでは、新電力との契約におけるポイントを解説します。

新電力会社を選ぶポイント

新電力会社の選定では、以下の点を重視する必要があります。

電力供給の安定性

料金プランの内容

カスタマーサポートの質

契約条件の柔軟性

特に電力供給の信頼性は重要で、過去の供給実績や非常時の対応体制などを十分に確認する必要があります。

高圧電力契約における新電力のメリット・デメリット

新電力との高圧電力契約には、以下のようなメリットがあります:

一般的に従来の電力会社より割安な料金設定

柔軟な料金プランの選択が可能

一方で、以下のようなデメリットにも注意が必要です:

供給エリアが限定される場合がある

大規模災害時の対応体制が従来の電力会社より弱い可能性

 


【まとめ】高圧と低圧を理解して最適な電力契約を選択しよう

電力契約の選択は、事業規模や用途に応じて適切に判断することが重要です。電力使用量や設備投資の可能性を考慮しながら、最適な契約形態を選択しましょう。

高圧電力は大規模施設に適しており、電力使用量が多い場合はコストメリットが大きくなります。一方、低圧電力は小規模施設に適しており、初期投資を抑えられるメリットがあります。

新電力の活用も含め、総合的な視点から電力契約を検討することで、より効率的な電力利用が可能となります。専門家に相談しながら、最適な選択を行うことをお勧めします。

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